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錫(ピューター)について
・歴史
錫は歴史が古く、古代オリエント、ローマ帝国などで広く使われてきました。日本では、1300年前、遣唐使によって伝わったと言われています。奈良の正倉院では、宝物として錫器が収蔵されています。また、レオナルド・ダ・ビンチの「最後の晩餐」に描かれている食器は、錫製だったといわれています。
・特性
錫は金属の中では変色しにくい性質をもっているので、古くから食器として使われてきました。錫の器は浄化作用があり、水がおいしくなると云われ、井戸の底に錫の塊を沈めて水を浄化するところもあったようです。花器として使うと水が腐りにくく、花が長持ちします。
また、酒器などに利用すると口当たりがまろやかになると云われています。保温性に優れているので、熱燗・冷酒ともおいしくいただけます。熱燗にする場合は、お湯に2・3分つけるだけで、適温になります。(ただし、融点が232度と低いため火にかけることはできません。)
耐食性に優れているので、湿気をよせつけないことから、茶筒にもよく使われています。お茶箱の内側に、錫が貼っているのはそのためです。
錫は金属の中では柔らかい素材なので、強い衝撃を加えますと変形することがありますので、陶器等と同じように扱って下さい。
普段のお手入れは、他の食器と同様に中性洗剤で洗って乾拭きしてください。
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